一般内科、総合内科
消化器内科
残念ながら、当院では内視鏡診断装置の老朽化や内視鏡検査の介助に慣れたスタッフの不在もあり、内視鏡検査を休止しております。近隣の消化器内科クリニックや総合病院に検査を依頼しています。
消化器疾患の診断は問診と診察、血液検査、レントゲン検査、超音波検査などを用いて行います。更なる精密検査(CT、MRI、内視鏡)の必要性を判断しならが対応しています。
肝疾患につきましては、消化器内科の中でも専門性が分かれておりますので、肝臓内科専門医に紹介しております。
糖尿病
令和2年4月より初代院長が糖尿病専門外来を開設します。
予防接種について
●その他の予防接種につきましては常時の在庫はございませんが、肺炎球菌ワクチンなどにつきましては、予約制でワクチンを取り寄せて実施致します。
健診について
睡眠時無呼吸症候群に対する診療を始めました
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome : SAS)の大多数は閉塞性睡眠時無呼吸(Obstructive Sleep Apnea : OSA)です。
睡眠中に上気道の虚脱による無呼吸や低呼吸等が繰り返し生じ、間欠的低酸素により睡眠が分断され、日中の過度の眠気や居眠り事故の増加など、社会生活に大きな影響を与えています。また、SASは高血圧、糖尿病、心血管障害などとの関連性も報告されています。
SASでは①日中の眠気、②起床時の頭痛、③集中力の低下などの症状を認め、家族から睡眠中の④いびきや⑤無呼吸の指摘を受けます。また、不眠や中途覚醒など⑥睡眠の質の低下を認める場合もあります。
我が国における中等症以上の成人OSAの有病者数は900万人と推定されていますが、治療を受けているのは50万人程度とされ、医療の介入が不十分な状況です。
中等度以上のOSAに対しては、一晩4時間以上の持続気道陽圧療法(Continuous Positive Airway Pressure : CPAP)により眠気や生活の質の改善が得られ、心血管障害のリスクが軽減や予後の改善が期待されます。
SASの正確な診断には1泊入院で行われる睡眠ポリグラフ検査(Polysomnography : PSG)ですが、実施可能な施設が限られ、検査待ちで2~3か月かかる場合があります。
近年、検査施設外睡眠検査(OSCT)によるスクリーニングが可能となり、自宅で検査が受けられるようになりました。一定基準を満たすと、PSGを行わなくてもCPAP治療が受けられる場合があります。一方で、OSCTで一定基準を満たさないもののSASが疑われる場合は、PSGによる精密検査が必要です。
このたび、当院ではOCSTによる検査およびCPAPの治療管理体制を整備しました。OCSTの検査結果に基づき、必要に応じて、PSG実施施設に精密検査を依頼します。
SASの症状に心当たりがある方は、お気軽にご相談ください。
(日本内科学会雑誌109巻6号、2020年 特集 睡眠時無呼吸症候群 より抜粋)